通信52 【満員御礼! だがしかし、夏のハマグリ】

■ご報告■
原画展、ご来場ありがとうございました。 大入り満員御礼で、本もたくさん売れました。
さすが生き仏さまのご威光ですな。


このように集客が目的ならば、集客力のある人物を呼んでくることが、成功への最短距離だということ。
「教えられたくないヤツ(布団)に、教えられましたな」
ま、しかし 研磨石の編み出した極意、[レある、売れる法則]= “売れるものを扱う” が、ここでも実証されたと云うことですかな。
で、 肝腎の商売のほうはといいますと、これがさっぱり「夏のハマグリ」でおました
そのココロは?
毎年お伺いする大好きな倉敷の呉服屋さん、訪販で売れなくて車に戻ると、いつもすまなさそうに研磨石に向かって、一言
   「一生懸命、喋ってもらったのに悪いな、夏のハマグリで」
《見くさって、買いくさらん》→ 夏のハマグリは身腐って、貝(殻)腐らん
残念ながら、売れる法則の実証とは程遠く、「売切れ御免」とは行かなかったが、これも予感師 研磨石、ご宣託の範囲内。


企業メセナなるものがバブルの崩壊で次々と店をたたむ、このご時世に我が社お手製の作品が、金を掛けずに(弊社負担金ゼロ)、小学館から画集として出版され、朝日新聞が展示会までしてくれた。


「もうそれだけで充分やおまへんか」

公器を使って暴利を貪ろうなんて、そんな気持ちは最初から 「思無邪(おもいよこしまなし)」なのである。
弊社の商行為自体が、日本の文化・芸術活動を支援することが分かった今、「この国の歴史に遺る作品を作ろう!」と、改めて心に誓う研磨石であった。


2003/ 4月某日 無邪気な天邪鬼、研磨石
■ 雑 感 ■
1,「研磨石さんのために企画させていただきました」と、豪語する、必殺企画人の布団恥人(Phytoncid)などはもう向かうところ敵無し(無視)である。

5年後、粂ヒロシのニュースショーで、新ローマ法皇の隣に鎮座する布団恥人。 [世界宗教者墨蹟展]の企画者として華々しくテレビデビューするそうである。
「研磨石さんには、その時スタジオで掛軸の説明でもしてもらいましょうか」
もう誰も彼を止めることはできない。
「踏まれても踏まれても・・・
  雪臥風靡不倒竹也(雪に伏し風になびきて・・・)、倒れざるは研磨石ナリ!」


2,原画展期間中2度の訪販をこなし、会場にも通い、知人の個展(絵画・陶芸)に顔を出すなど、 昨年と打って変わって、この春の忙しい日々はまだ続いている。

作家?の個展を見て、また原画展で出品者の立場になって見て、思うことだが。芸術家と職人はどこが違うのでしょうか?
私はと云いますと、[職人技]の方に惹かれるのですが。


2003/ 5/22
昨日まで、金子みすずの故郷、仙崎の呉服屋さんにお世話になっていた研磨石