通信30.バサラ農園耕作日記【新茶の香り】
「みなさんの食卓に、新茶の香りは?」 「えっ! まだ味わっておられない!!」
季節を先取りする掛け軸と同じように、日本人は初物を尊びます。
さしずめ今の時季なら、七夕の掛け軸でも掛けておきましょうか。
さて、時は平成13年5月某日、平穏平和の近江国バサラ村にて!!研磨石は、生まれて初めて、我が手で新茶を収穫致しました。 なま葉を51キロ、袋付きのハサミで刈り取りました。
かの貧乏絵師と二人で、母の指導の下、半日がかりの作業でした。それにしても初老の絵師、母に嫌われながらも? 3度も来園には、恐れ入りました。
日本人は働き過ぎていました。常に時代を先読み、先取りする研磨石。来るべき老後の充実感を、みなさんより一足早く40代に実現!!
人生までも、先取りしてしまいました。
先月は茶摘みばかりか、畑にたくさんの種を蒔いたし、野菜苗も植えた。 もちろん、杣人 研磨石も大活躍。
「フフフ、フ、フ、食糧危機よ! いつでもかかってきなさい!!」
5月、6月は暇で「土」と戯れておりました。
2001(H13)/ 6/21
今は余生の研磨石、来年は100キロ(生葉)の新茶を刈る予定です。
みなさまの、ご注文お待ちしております。無農薬だよ!!
【追伸】
土いじりだけでなく、狂言の稽古にも余念のない研磨石ですが、
実は、通信の14にて、予告していた狂言の発表会、開催日と演目が変更になりました。
[七三の会]■主 催 茂山七五三 社中 ・ 茂山千三郎 社中
■開催日 7月 7日(土) 午前10時より
■会 場 河村能舞台 烏丸通上立売上る
■演 目 梟 (研磨石の出番は午後4時くらいか?)
予定していた「金藤左衛門」は相方の人妻が体調を崩され取り止め。
今回は、たまたま欠員の出た「梟」のフクロウに取り憑かれた、病気の兄の役で出演。セリフは一つだけ。仲間からは「地(素)でやれば良い」といわれ納得の研磨石です。
ご来場お待ちしております。