通信32.【夏に思うこと】

暑中お見舞い申し上げます。

で、毎年思うことだが、真夏の炎天下の訪販は「行」である。冷房の無い座敷へ上がり込み、大量の汗を振り撒きながらの熱弁は、お客も迷惑、不健康極まりない。
宿へ帰れば「この夏一番の猛暑」と連日の報道に、「俺ってがんばってるなあ」と自虐的悦びに浸る。(今風に言えば、自分を褒めてやりたくなる)
昔、車に冷房のなかった時代、商人たちは訪販などしていたのであろうか?ただただ、技術の進歩を、自動車メーカーを恨むばかりである。快適を呼ぶはずの技術が、苦しみを生む。
便利さの履き違いに気付いていて、なぜそれがやめられない? 売上至上主義?、高度成長、人口増加が止まった今、時代遅れじゃないですか?
 ヒトに「老い」があるように、売上にも「老い」があっても良いではないか。「老成」「老練」「老獪」ということばもある。
なにも、売上拡大だけが至上の善ではない筈だ。


「7月は、お盆前でっさかい仏事用の軸がよう売れまっせ!」などと、いったい誰が言い出したんや!?
 「おまえや、おまえ!研磨石!!」 これを自業自得と言う。


「夏は休もうよ!!」

夏は、海岸沿いの一等地にプール付きの居を構え、・・られなくとも、せめて海に小屋でも建てて、海水浴客相手にビールやジュースでも売り、日銭を稼ぎ、健康的な汗を流そうよ。
適度のストレスや苦痛は人間に必要なのは認めます。でも、やっぱ「7月、8月は休もうよ!」

夏に比べ、冬の寒さは我慢ができる、が、「ついでに冬もやすもうよ!」
「1月、2月も休もうよ!!」
「兄貴は休んだ月は給料いらんのやな。休みたかったら休んでええよ」
「・・・・・・」

そこで、ばさら王国憲法第一条を制定する。1、2、7、8月は、国民の休日とする・・ん?・・・休みは王様だけで良いか?・・・・国民には勤勉に働いて稼いでもらわんと・・・・・国が潰れたら困るしな・・・・???


【訪販道中膝栗毛12】ここ箕島(和歌山県有田市)は、見渡す限りのミカン山、ミカン畑。
農家は今、摘果(てっか)作業に大忙し。軍手、軍足の産地、蚊取り線香除虫菊金鳥の発祥地。
有田川温泉にて、5足400円の靴下を購入。


2001(H13)/ 7/30 研磨石、額に汗? いや、全身に汗してます 有田市にて