通信28 訪販道中膝栗毛【神の国の風景】

伊丹から1時間、着陸間際の上空から見下ろす神の国の家々は、敷地の西側が松の木で覆われている。
生垣のように、平面に刈り込まれたその松は、高さが10mの余はあろうか。

これを  築地松(ついじまつ) という。

またその一画には、墓地が必ず在り、家の屋根の最上部は稜線のように湾曲しており、両端の鬼瓦は恵比寿と大黒の顔が付いている。
また、黒よりも赤い瓦屋根の方が上等だと地の人は云う。


これと同じような風景を、砺波平野では、刈り込まれた松ではなかったと思うが、

散居村(サンキョソン)の屋敷林(カイニョウ) と呼ぶ。

こちらでは手彫りの欄間自慢に、びっくりするのは床の間の壁の色、赤壁一番、青壁二番。
真っ赤な床の間には、目が眩みます。

ちょっと真面目の出雲便りでした、だんだん(ありがとうの雲州弁)。
“ただものだんだん”と言えば“まいどおおきに”のことだそうです。

私事ですが、
たまたま同じ時期に、3男(弟)が砺波、次男は足利から青森へ、この度の売上競争、軍配は弟達に(いつものことだが)。
そして司令塔の4男(社長)は本部にて鎮座。愚兄を支える3賢弟の図。

研磨石4兄弟の床の間を巡る旅は続きます。


2001(H13)/ 4/24 信濃川沿いは桃の花が満開です。長岡にて あなたの研磨石